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2012年01月16日

【コラム】金融ひそひそ話 その1「設備資金と運転資金」

皆さま明けましておめでとうございます。
2012年も、吹田がより活発になるよう活動して参りますので
どうぞよろしくお願い致します!

さて、商工会議所にはたくさんの事業者の方が金融の相談にお見えになります。
倒産寸前で「どうやって生活をされているのだろう…」と思う方から、
どうやったらこんなに儲かるのだろうか!」という方まで様々です。
これから、毎週1回のペースで、このブログに
金融にまつわる“ここだけのお話”(?)を載せていきたいと思います。

まずは第1回目として、設備資金と運転資金のお話をしたいと思います。

事業資金を借り入れる際、その使い道によって「設備資金」と「運転資金」の
2つに分けられます。
設備資金は、製造するための機械設備などを買うために使うお金です。
運転資金は、仕入資金の支払いなど、日々の営業活動をまわすために使うお金です。

個人で住宅ローンを借りられる場合、長期にわたる返済をされると思いますが、
多額の資金を20年も30年もかけて返済を受けるということは、
金融機関にとっても大きなリスクがあります。
にもかかわらず借入が実現しているのは、
信用保証会社や団体生命信用保険の仕組みがあるということだけでなく、
そこには一時にお金を用意しなければならないという必然性があるからです。

具体的には、お金が溜まってから不動産や設備を購入しては、
本当に必要な時期を逸してしまうことがあるということです。

事業用資金の場合でも、設備資金を借りられるときには同じことが言えます。
つまり、一時に多額な資金が必要となる設備資金は、
貸す側の納得を得やすいという事情が働くのです。

このとき、設備資金で必要であるからと金融機関からお金を借りて、
運転資金に使ってしまったという場合、
資金使途が違うということで信用問題になってしまいます。
何に使おうが、借りてしまえばいいというわけにはいきません。

このように、借入の目的が設備信金と運転資金では、
貸す側の判断は大きく違ってくるのです。
設備資金で使ったことにしておこうとしても、
固定資産として決算書に表れていなければ後で指摘を受けることになります。

借りたい一心で異なった話をして目先の資金調達に走ると
かえって落とし穴に入ってしまうことがあります。

お金を借りるということはどうしても肩肘を張ってしまうところがあるかもしれませんが、
ありのままを話して、金融機関と堅い信頼関係を築くことが、
今後の事業展開にとって非常に大切なことなのです。


次回は「借りれるか、借りれないかの境目」についてのお話をしようと思います。
ではまた来週!

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Posted by 吹田商工会議所 at 14:41金融ひそひそ話